
Fuyutsuki, Kouzou
概要
冬月耕造は、かつて京都大学の生命工学教授を務めていた人物であり、碇ゲンドウの下でNERVの副司令として奉職している。プロフェッショナルな振る舞いと指揮官としての風格を備えているが、彼自身は軍人ではない。ディレクターズカット版の資料によると、医療訓練は受けているものの、実地を行う資格は持っていない。作品からは恋愛関係や家族の存在を示す証拠は見られず、彼が引きこもり気味の学究者であり、生涯独身である可能性が高いことが示唆されている。同僚や学生たちはかつて彼に社交性を高めるよう助言しており、彼と碇唯との初期の関係は、友情と支援に基づいた純粋なものだった。その後、彼はロコボンギという人物の研究助手として抜擢された。 SEELEがインストゥルメンテーション計画に関して長年にわたり行ってきた工作により、冬月はキャリアの早期から監視の対象となり、勧誘の的とされていた可能性がある。もし碇唯がSEELEの若手メンバーであったなら、彼女とゲンドウの繋がりも事前に計画されていたことになる。冬月のロコボンギとの出会い、彼を刑務所から救出した件、そして第二次インパクト後の南極での再会は、彼の信頼性と機密保持能力を試すテストであり、SEELEの意向を受け入れるかどうかを見極めるためのものだったと推測される。 ゲンドウを「本物の悪党」と見なす冬月の見方は、南極での任務中にさらに強固なものとなった。そこで彼は、SEELEの一味が予想以上に危険であることを悟ったのである。この航海は、彼が第二次インパクトの真相とSEELEの関与を解明するきっかけとなった。2003年にゲンドウの欺瞞を暴露すると脅した際、ゲンドウは彼に試作型エヴァンゲリオンを見せ、新たな未来を築くよう協力を求めた。冬月はこれに応じたが、これが理想主義によるものか、それとも自己防衛のためのものかは不明である。特にSEELEが彼を「消す」と脅していたことを考慮すると、これはまさにホブソンズの選択であった可能性が高い。 当初ゲンドウを嫌っていた冬月だが、やがて彼の最も信頼できる側近であり、副官となる。彼はゲンドウにとっての外面的な良心として機能し、NERVの人員への真摯な配慮と、SEELEのインストゥルメンテーション計画および、唯との再会というゲンドウの隠された目的を達成するために必要な冷酷さとのバランスを取っている。冬月が命令を待たずに自主的に行動することが多いことから、ゲンドウが彼に依存していることがうかがえる。 冬月は唯に対してはプロフェッショナルな態度を崩さなかったが、彼女を殺し、その魂をエヴァンゲリオン初号機に封じ込めたデストルドゥ実験は、彼に深い衝撃を与えたに違いない。彼の感情はインストゥルメンテーション直前に明かされる。リリスが唯の姿で現れ、彼がLCLへと溶け込んでいく中で、彼女が彼を抱きしめて慰める場面である。





















