カサギラボ、ファンの力で原案アニメを推進

シンガポールを拠点とするアニメ制作ベンチャー「Kasagi Labo(カサギラボ)」は、アンヌシー国際アニメーション映画祭でのパネルディスカッションにおいて、従来の製作委員会方式に代わる新たなアプローチを披露した同社は、AnimeOshiプラットフォームと「Open Pitch(オープンピッチ)」手法を通じて、ファンのフィードバックを集め、関心を追跡し、制作資料を公開することで、オリジナルアニメの資金調達を支援し、クリエイターへの権利帰属を強化している。
注目すべきプロジェクトの一つは、アーティストの秋和(Akiwashi)氏によって単独で制作され、数百万回もの再生数を記録した話題のショート作品『魔法の住む世界で』(日本名『魔法セカ』)の劇場版映画化である。脚本は『カウボーイビバップ』や『シロバコ』などの実績を持つベテラン脚本家の横手美智子氏が担当。ファンの間ではAnimeOshi Film Clubが設立され、すでに1万5000人以上のサポーターが登録し、マイルストーンを共有している。
スタジオはまた、『忍風帖』シリーズに連なる新プロジェクトも発表。1993年の劇場版映画をプロデュースしたマッドハウスとMAPPAの共同創業者、丸山正雄氏が特別クリエイティブアドバイザーを務める。もう一つのハイライトは、龍の子プロダクションの1973年シリーズをリメイクした『カッシャーン 2045』。『ファイナルファンタジー』のアーティスト、天野喜孝氏によるオリジナルキャラクターデザインコンセプトが採用される。
その他の開発ニュースとして、Good Smile CompanyとLiden Filmsと提携し、Ilya Kuvshinov氏が監督・デザインを手がけるオリジナルSF映画『Ars Gratia(アース・グラティア)』、シリーズ『GATE 2』、および『Special Kid Factory(スペシャル・キッド・ファクトリー)』の最新情報も発表された。チーフプロダクションオフィサーの泉トニー氏は、これらの取り組みがスタジオやクリエイターが原案作品に対するコントロールと利益をより多く保持できる方策であると位置づけている。





