
あらすじ
『九尾の狐と飛丸(殺生石)』は岡本綺堂の小説を原作とし、栃木県の活火山である車山山麓の荒廃した土地に伝わる伝説を題材としている。長年にわたり、この地域は硫化水素、二酸化硫黄、砒素などの有害なガスを放出することで悪名高く、近づいた動物や人間が次々と命を落としてきた。 伝承によれば、古く中国において、九尾の狐が美しき女性に変身し、皇帝を惑わして国中に災いをもたらしたという。その後、彼女は「玉藻」という名の美女に姿を変えて日本へ渡り、日本の皇帝をも魅了した。やがてその正体が露見し、殺害された。絶命の際、殺害した者たちに呪いをかけ、その地にあるという「殺生石」という毒石へと変化したとされる。