原爆が広島に落ちたのはもう三年が過ぎ、ゲンも小学四年生になった。街は未だに廃墟のままで、ゲン自身と家族の残りを養うために、彼は廃棄金属を集めて生計を立てている。ようやく商業活動も再開されつつあるが、母は被爆病によって徐々に弱りつつある。そんな中、ゲンと竜太は、年上の強気なリーダー率いる孤児の集団と出会う。その中には、爆発の日に受けた火傷の痕をまだ顔に残した少女も含まれていた。うつ病に苦しむ老人も彼らの輪に加わり、互いに支え合い、擬似的な家族を形成する。しかし、生活は依然として残酷で、多くの孤児が孤独に死んでいく。悲劇の記憶は決して遠くにはない。