静かなる外見の裏に、久々部ヒカルは早乙女リヒトへの深い愛情を抱いている。その感情は、ささやかな仕草で火花を散らすだけで十分だ。勤勉で寡黙なことで知られる早乙女は、ヒカルへの強い想いを抱えつつも、考え込み、疑念に陥ることが多い。一方、ヒカルは大胆で率直で、身体的な親密さを表現する際にも遠慮しない。
ヒカルがプロのミュージシャンになる夢を語ると、早乙女は大学入試の準備に全力を注ぐ。それぞれの道が分かれることで、二人の関係には言葉にならない影が落ちる。卒業が近づき、二人の恋愛の未来は不透明になる。それでも、彼らの愛は厳しい冬に互いに温もりを与え、いつか共通の、まだ定義されていない未来への答えを見つけられるという希望をもたらす。