
Aoyagi, Ritsuka
概要
12 歳の主人公、青柳リツカは、真の姿として「ラヴレス」という名で密かに知られている。物語の 2 年前、彼は一転して性格が激変し、平均的な人気学生から、周囲と衝突しながらも完璧な成績を収める冷淡な天才少年へと変わった。この変化は完全な記憶喪失を伴い、その原因は謎に包まれたままだが、真実を解明するため定期的に治療を受けている。新しい学校での初日、リツカはソウビ・アガツマと出会い、彼から予想もしない親密さで接され、さらにソウビが「セイメイの戦士」だと主張する。リツカは、セイメイの遺言によりソウビが死後に自分のもとへ帰ると知る。かつてはセイメイを偶像視していたリツカだが、この英雄にまつわる秘密を知り、衝撃を受ける。それはさらに他人、特にソウビへの信頼を失わせる要因となった。 若さと記憶喪失を抱えつつも、リツカは驚くべき知性と年齢不相応の成熟さを示す。生活環境によって多くの純粋さを失っているが、恋愛や性に関してはなおも明確な無邪気さを保っている。これらのテーマに対する彼の確固たる意見は、大人や権威、とりわけソウビとの間で頻繁に衝突する。彼は徹底した平和主義者であり、いかなる状況下でも暴力を拒絶する。これは、ソウビが特定の状況で苦痛や罰を受け入れる姿勢と鮮明に対照を成す。愛というテーマは彼にとって極めて不快感を覚えるものであり、賞賛を警戒し、「好き」といった愛情表現を聞くことを嫌う。シリーズ序盤でソウビが度々「愛してる」と宣言すると、リツカはそれを偽りと一蹴する。この皮肉な反応により、ソウビは第 2 巻以降この言葉を封印し、リツカがソウビの誠実さについて内面で葛藤するなか、二人の関係には大きな緊張と苦味が生じた。





