
概要
春日野緑は、切望の願いによって意識がミニチュア化して征二の腕へと転移し、彼の右腕として仕えるようになった十六歳の少女だ。彼女の肉体は昏睡状態にあり、母親は必死に回復を願っている。この状況は、征二にとって極めて奇妙なジレンマを生み出していた。悪魔の右腕として戦いながら、その腕の中に恋人候補を収容しなければならないのだ。緑は征二に三年間片思いを続けてきたが、最初は互いの想いが通じないのではないかという不安から告白をためらっていた。しかし時が経つにつれ、何度も勇気を出して愛を告白するようになり、征二が出会った他の女性に対しては激しい嫉妬を見せ、彼の注目を奪い合おうと競い合うようになる。こうしたライバル関係を経て、次第に周囲の人々の良さを認める心も育まれていった。ふざけたような陽気な振る舞いをする彼女だが、その裏には深層の恥ずかしさが潜んでおり、征二との距離が縮まるほどにそれが表に出てくる。時々、本来の身体で目覚めることがあり、征二の腕に実体が現れることもあるが、孤独感から結局は再び昏睡状態へと戻っていくことを決断している。







