
概要
栗栖美和は本作に繰り返し登場する人物で、エデンホールの顧客兼物語の語り手として機能する。彼女の初登場は、幼少期に割ってしまった瓶に込められた精霊について、リュウに答えを求めた場面だ。美和は幼少期、一家で唯一の子だった。父は祖父が営む旅館を時代の流れや顧客のニーズに合わせて現代的なホテル風バーへ改装するよう提案したが、祖父はこれを拒否。この意見の相違が父子の間に亀裂を生み、距離を遠くした。その関係修復の糸口となったのは、父が祖父に新作の飲み物を振る舞った際のことだ。その際、祖父のもとへ急ぐ美和が転倒し、持参していた瓶が割れて中身がこぼれてしまった。罪悪感に駆られた美和は、その飲み物を共有することで父子の和解が図れると信じていた。しかし、両親が自動車事故で亡くなったことで、その飲み物の名前を知る機会は二度と訪れなかった。リュウが謎を解き明かした後、ようやく祖父にその飲み物を試してもらう機会が訪れ、それが「カク」の愛称で本作に登場するサントリーの角瓶であることが判明した。この解決を経て、美和は以降のエピソードで頻繁に脇役かつ語り手として登場する。エデンホールの常連であり、友人をバーに連れてきたこともある。第7話では病に伏せたリュウの世話を務めるが、医師を確保することはできなかった。漫画版『バーテンダー』では、美和は本作の最初の客である上島に勤務していると描かれている。







