夏目貴志は、妖怪を見るという特異な能力ゆえに長らく孤独を感じてきた。里親のもとを転々とした後、誰も自分の経験を受け入れてくれないことを悟り、他人と距離を置くようになった。彼の人生は、偶然にも霊的な封印を破り、招き猫の姿をした強力な霊・斑を解放したことで一変する。斑は、夏目が祖母の夏目レイコによく似ていることに気づく。レイコは、名前を奪った妖怪を召喚できる書物・友人帳を作り出したことで疎まれていた。今やこの書を手にした夏目は、その力に興味はなく、祖母の形見として、また悪意ある妖怪から守るためにだけ持ち続けたいと思っている。彼は斑と取引を交わす。夏目の命が尽きた時に斑が書を手に入れる代わりに、それまでは斑が夏目の非公式の守護者(ニャンコ先生)として仕えるというものだ。レイコが閉じ込めた妖怪たちを解放する決意を固めた夏目は、人間と妖怪の世界の間に絆を築き始め、両方の世界との繋がりを強めていく。