あらすじ
中学一年生のケンイチは、執拗ないじめに遭い、3階の窓から飛び降りて自殺を図るが、奇跡的に命を落とさずに済む。入院中、重度の心臓疾患で寝たきりになった高校3年生の林ジュンと同じ病室を過ごすことになる。ケンイチのクラスメイトが面会に来た際、窓掃除中の事故だと嘘の話をでっち上げ、その話を母親も信じてしまう。病気に負けず前向きに生きようとするジュンの姿勢と決意はケンイチに深く影響し、二人は仲良くなり、美味しいラーメンを一緒に食べようという約束を交わす。ジュンが手術を受ける前に、その約束は果たされる。車椅子で運ばれていくジュンは、ケンイチに誓いを立てさせる。「もし命を絶とうと思ったなら、それを私に譲って。もし欲しくないなら、私にくれないか!」。美味しい食事や楽しい活動、学校に通うことなど、ごく当たり前の喜びを味わえるのが稀なジュンの姿を見て、ケンイチは再び命の尊さを思い知る。それよりも過酷な境遇に置かれている人々でさえ、自分の命をケンイチのものと交換したいと願っているのだと気づく。